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TS-1とUFTの違いがようやく理解できた(4)TS-1の狙い [抗癌剤治療]

おはようございます。

気がつけば、昨日5/26はがん切除手術から満一年。ちょうど1年前の昨日の晩は、手術後の痛みがひどく出て、大汗をかきながら看護婦さんと宿直の先生に鎮痛剤のテイスティング(もちろん点滴ですが)をお願いしてました。中々鎮痛剤が効かないので、先生が色んなブレンドカクテルみたい・・・)を作ってくれて、確か4種類目位でようやく効きはじめたんですよ。その頃は、もう外がうっすら明るくなってて・・・

これから手術を迎えようと言う人には、なんか怖い思いをさせてしまう表現ですが、後になって考えれば、この苦しみも1晩ですから、絶対大丈夫♪ 看護婦さんが言うには、脳が活性化していると切った痛みが強く出るそうです。つまり「若いって証拠よ(^o^)看護婦さん談」、だそうです。ま、この時ばかりは、「いっその事老けてしまいたい・・・」って思いましたけどね(苦笑)

さて、それではこのシリーズ最後の「TS-1」の説明に入ります。


TS-1とUFTの違いがようやく理解できた(3)UFTの作用 [抗癌剤治療]

おはようございます。

このテーマも3回シリーズ、予想以上に長い記事になってしまいましたが、今日がUFT、次回がTS-1について、4回シリーズになりそうです。それでは、昨日の続きを書いていきます。

  • フトラフール(FT)/"プロドラッグ"という薬の考え方

昨日はTS-1とUFTに共通する薬効成分、5-FUの長所と短所について書きました。長所はがん細胞に取り込まれやすい構造であること、短所は9割近くが肝臓で無害化されてしまう点と、副作用の点についてでしたね。

抗がん剤としての効果を発現させるために、5-FUの血中濃度はある程度維持されなければいけませんが、5-FUを体内に入れる時濃度が高いと、その分無害化も進んでしまう。そんなジレンマから、「投与するときは無害化されない別の物質で、体の中で5-FUへ徐々に変化する薬」として考え出されたのが、フトラフール(FT)という薬です。FTそのものは抗がん剤ではなく、副作用もありませんが、FTが体に吸収されて肝臓まで達したとき、初めて肝臓の作用でゆっくり分解し5-FUとなり、血中へ運ばれることを狙っています。このように後で薬効成分に変わるよう作られた薬を「プロドラッグ」と言います。

フトラフール(FT)は、UFTに使われて(Uは別の物質、この後説明します)いますし、TS-1にも使われています。共通の薬です。

  • UFTの"U"は何か?

フトラフール(FT)は経口薬で、肝臓でゆっくり5-FUになるので、5-FUそのものを使う時のように長時間点滴など必要なく、1日に必要な量を飲めば良いという利点があります。しかしそれでも、肝臓で5-FUになった途端酵素(DPD)の働きで無害化され、血中濃度を維持しにくいという欠点は依然残っていました。

そこでUFTの開発者(TS-1開発者の恩師だそうです)は、敢えて「本物の」ウラシルをFTに混ぜる作戦に出ました。前回書いたとおり、5-FUはウラシルの「偽物」。本来人間の体に必要な成分はウラシルです。これを一定量混ぜることで、酵素がウラシルの分解にも作用し(ウラシルは酵素で分解されて初めてRNAやDNAの原料となる)、結果的に一部の5-FUが血中へ流れ着くのが見過される、という狙いです。

  • UFTの弱点

以上のようにUFTは、薬効成分である5-FUがなるべく多く血中⇒がん細胞へ到達するよう工夫された薬です。しかし弱点もあります。元々酵素で5-FUが分解されないようダミーとして送り込んだウラシルは、通常体の中にある成分ですから、酵素は非常に効率良く作用し、あっと言う間にウラシルを分解させてしまうのです。その結果、ウラシルを片付けた後の酵素は、「今度はお前だ~」と、残っている5-FUの分解作業に精を出します。このDPDという酵素、働くのが大好きなのが玉に傷です。

この結果、UFTを投与してから4時間程でウラシルは完全に分解、続いて5-FUも分解され4~6時間後には無くなっていきます。

このことからも、UFTを飲む場合には血中濃度をある一定に維持する(高すぎると副作用、低すぎると効果なし)事が大切であることを理解し、患者は決められた服用間隔を守って、飲み忘れの無いよう気をつけなければいけない事に気づかされます。

次回は、TS-1についてです。


TS-1とUFTの違いがようやく理解できた(2)共通する成分の強みと弱み [抗癌剤治療]

おはようございます。

日曜日のうちにこの記事をアップするつもりが、色々バタバタして今日になってしまいました。

本当はわかりやすい図かなにか作って載せようかな・・・、なんて思ってたのですが、それをやっていると何時になるかわからないので、とりあえず前回ご紹介した本で学んだ、2つの抗がん剤の強みと弱みについてなるべくわかりやすい言葉で書いてみたいと思います。まずは、TS-1とUFTの共通する部分について書きます。

  • TS-1もUFTも、元は同じ抗がん剤

私は、大腸がんの術後補助化学療法として今の抗がん剤治療を開始するとき、一度この2つの薬の違いについて自分なりに勉強をしました。ブログを書き始めた2006年6月前半の記事を見て頂ければ、その頃の内容が載っています。その時にも書いていますが、この2つの抗がん剤の薬効成分は、5-FU(5-フルオロウラシル)という名前。「ウラシル」というのは元々人間が体内で細胞やタンパク質を合成するのに必須な、"RNA"の構成要素の1つです。RNAやDNAという言葉は、中学や高校の生物・化学で一度は聞いたことがあるのではないか、と思います。5-FUというのは、このウラシルにフルオロ(フッ素)が付いた、言わばウラシルの「偽物」です。

  • がん細胞に取り込まれやすい5-FU<強み>

がん細胞が増殖するときにも、DNAやRNAが作られ増殖を促す訳ですが、この偽物5-FUが体内に取り込まれ血中を通ってがん細胞まで行き着くと、がん細胞内の酵素は途中まで気づかずこの5-FUを色々な形に変換させてRNAやDNAを作ろうとします。しかし、あるところ(本ではFdUMPという表記)で偽物のマークであるフッ素が邪魔になり、RNAやDNAの体内合成がストップしてしまう、というカラクリになっています。RNAやDNAが作れないと言うことは、増殖に必要な細胞・タンパク質も作れなくなるので、がんの増殖が抑えられるという狙いのようです。

  • 5-FUは肝臓中で約9割が無害化される<弱み>

上の強みの部分は、5-FUががん細胞まで到達できたときのストーリーですが、実際はその前に大きな関門があります。体内に取り込まれた5-FUが肝臓に達すると、肝臓の中にある酵素(本ではDPDと表記)によって約90%は無毒な形に分解され、尿中に排出されてしまう、という欠点を持っています。すなわち血中を通って強みの働きが期待できるのは、約10%という事です。そのため短時間5-FUを摂取しただけでは直ぐに血中の抗がん剤濃度がゼロに近づく、言わばガス欠のような状態になります。それを防ぐため5-FUそのものを抗がん剤として使う場合には、長時間点滴で5-FUを送り込み、血中の5-FU濃度を維持する必要があるのだそうです。

この弱みの部分に、5-FUの効果・副作用の個人差の1つが隠れています。まず弱みの部分で説明した肝臓中のDPDという酵素、これの働きの個人差です。DPDという酵素の働きが強い人は、予想しているよりも5-FUが無害化される量が多くなり、結果、期待している5-FUの血中濃度が維持できず、効果が出るとされるより少ない量の抗がん剤を服用している可能性があります。

逆に酵素DPDの働きが弱い人は、予想しているよりも多い量の5-FUが血中に存在していることになり、期待している量より多い抗がん剤を服用している可能性があります。「多い程効く」のであれば嬉しいのですが、実際は強みの部分で書いたDNA/RNAの合成を止める成分=FdUMPが、強い消化器毒性と骨髄毒性を示すので、5-FUの血中濃度が上がりすぎると、副作用として強い下痢に見舞われたり、白血球が予想よりかなり低くなるということは、個人差として起こり得る訳です。

ここまでで、5-FUという抗がん剤の薬効、そして2つの弱点、

  1. DPDという肝臓内にある酵素により無害化されてしまう点、
  2. がん細胞のRNA/DNA合成を止める働きを持つ、FdUMPが起こす副作用

について、そして個人差が出る要因の1つを記したことになります。

 

時間が無いので今日はこれで終わりにしますが、次回はUFTとTS-1の違いについて書きます。間単に言うと、UFTは上記「1」の弱点を克服していること、TS-1はUFT以上の「1」の弱点克服と、「2」の副作用軽減が図られている点が、両者の違いです。TS-1の方が良い薬に感じますよね。実際そうなんだろうと私も思いますが、私は昨年、補助化学療法にUFTとロイコボリン(LV)の併用を選びました。次回(次々回になるかな?)、このLVの作用についても書き、1年経った今、あのときの自分の判断を振り返りたいと思います。

 


TS-1とUFTの違いがようやく理解できた(1)一冊の本を薦める理由 [抗癌剤治療]

おはようございます。

気がつけば昨年のがん告知から1年が過ぎ(2006年の5月15日でした)ました。

抗がん剤を服薬しながらも、毎日家族と笑って過ごすことができている幸せを、あの時想像できていたのかなぁ、と時々ふと、記憶の中であの頃の自分に会いにいく今日この頃です。あの当時は、情けない話ですが毎晩突然出る涙を病院の布団でぬぐってました。本当に会いに行けるなら、背中をポンッと叩いてあげたい感じです。

さて、今日は1冊の本を紹介したいと思います。

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いよいよ大腸がん向け分子標的薬が保険適用に。(Part2;抗がん剤新薬承認で気をつけること) [抗癌剤治療]

おはようございます。

今日の話題は昨日の続きですね。昨日のアクセス状況を確認したら、「FOLFOX」というキーワードで検索し、閲覧しに来られた形跡が多く見られましたので、もしよかったらこちらの読み物も参考にしてください。

この「オキサリプラチン」というのが、FOLFOX療法のキーとなるお薬の名前ですから、FOLFOXという単語だけでなく、オキサリプラチンもキーワードに加えて検索すると、お目当ての情報に出会える確率は上がるかもしれません。あるいは、この読み物に目を通されて、気になった言葉で検索を進めるのも良いかもしれませんね。ご参考まで。

さて、昨日は「アバスチン(ベバシズマブ)」というお薬が、大腸がんの新しい薬として日本でも承認が済み、いよいよ保険適用になるというお話をしました。リンクしたページを見ると、どうも来月から、特定の病院でまず使えるようになるみたいですね。私の憶測にすぎませんが、多分厚生労働省が定めた、がん拠点病院が、それに相当するのかなぁ? と感じています。私が通っている病院は拠点病院には入っていないので、早速今度の外来で、このこと聞いてきたいと思います。

「アバスチン(ベバシズマブ)」は他の抗がん剤と併用して使われる、という話をしたところで昨日は終わりましたが、今日はアバスチンの治療効果と、副作用は一体どんなもんなんだ? というところを調べたので、これについて書きたいと思います。

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いよいよ大腸がん向け分子標的薬が保険適用に。(Part1;大腸がん向け抗がん剤の種類) [抗癌剤治療]

おはようございます。

このところ新しい仕事にも少しずつ慣れ、先月までは田んぼのあぜ道を徒歩で通勤していた私も、都会の人ごみの中スーツ(新調しましたよ♪)で闊歩する生活に、その自分の姿に、慣れてきました。

引越しで選んだ新居は、会社までDoor to Doorで1時間。でも、乗り換えの2駅だけ"おしくらまんじゅう”するのを耐えれば、後は自宅~会社間を始発~終点で結んでくれる電車に乗れます。だから、1~2本順番を待って電車をやり過ごせば行きも帰りも必ず座れるので、抗がん剤治療中で体力落ちている私にとっては、とても有難いことです。とにかく無理をせず、楽しい都会ライフを送ろうと思います(完全に田舎者の発言だな・・・)

さて、今日の記事は一応、朗報です。(一応、と書くのはそれなりの意味があります)

先月の話になりますが、いくつかのプレスリリースがありました。

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分子標的薬の治療について学ぶ(2)副作用を正しく理解する [抗癌剤治療]

今日は久しぶりに時間があるので、この間後編を書こうと思ってなかなか時間が取れず書けなかった、「分子標的薬の治療について学ぶ」の続きを書きたいと思います。

前回は、抗癌剤の新薬として注目を集めている分子標的薬について、これが従来の抗癌剤と、働き方についてどう違うのかを調べ、まとめました。簡単におさらいしますと、

  • 従来の抗癌剤は、がんがある部位の細胞を、良いものも悪いものも含めて一緒に弱らせる(例えれば、ヘリコプターで畑の雑草を一掃するような治療)
  • 分子標的薬は、がんの転移や増殖の元となる血管の新生や、がん細胞の沈着を抑えたり、がんを増殖する信号を切ったりする(例えれば、除去したい雑草だけに効く薬を開発する)

という違いです。

この違いによって、分子標的薬が登場し始めた当時、

「分子標的薬は従来の抗癌剤より副作用が小さく効果の大きい、期待の新薬」

と言われてきました。

現在、その実態はどうなっているのでしょうか。

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分子標的薬の治療について学ぶ(1)種類と作用の仕方 [抗癌剤治療]

昨日のブログの中で、「マツズマブ」という、大腸がんの新しい分子標的薬の評価が進んでいるというニュースを取り上げましたが、今日はこの、「分子標的薬」というものについて、自分なりに今調べている情報ソースを公開、提供したいと思います。

もちろん、情報はインターネット検索エンジンで調べて判る範囲内のもので、その中から、医学知識の無い私でもある程度の状況が判るものを探しました。

患者側に向けて発信している情報の中で一番判りやすかったのは、国立がんセンターの「がんについての市民公開講演会記録」に収められている、

という資料です。

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休薬期間に楽しむ、秋の夜長。 [抗癌剤治療]

1ヶ月体に溜めてきた抗癌剤も徐々に抜け始め、気分が回復しつつあります。

こうして、こんな時間にアイスを食べながら、ブログ書きこめるのも休薬期間ならではの幸せ♪ 外では秋の虫が、もう鳴き始めています。

明日少し更新したいマスコミ情報があって、今日は書くつもりなかったのですが、1つお伝えしておきたい事が見つかったのでご報告を。

ブログでは恒例行事だと思うのですが、

「本日、10,000アクセスを突破しましたぁ」

のご報告です。只今、総閲覧数=10148。ちなみに本日の病気ブログランキングは、25位/439サイト中でした。

改めまして、日頃よりお立ち寄り頂いている皆様、ありがとうございます。

そして今日立ち寄られたばかりの方、気が向いたらまたいらして下さい。

これからも、大腸がんに関する周辺情報を、私の治療、体調変化のライブ中継(?)を交えて、芋蔓(いもづる)式にお伝えしていきたいと思います♪

どうぞ、これからもヨロシク!


休薬期間中にしたい事といえば・・・ [抗癌剤治療]

休薬期間中だからこそ、ずっとしたいと思っていることがあります。

それは、お酒をたしなむ事。

私はのん兵衛ではありませんが、色んな種類のお酒を少量たしなむのが大好きで、今も家には数種類のウィスキー、バーボン、冷蔵庫には、発病寸前ゴールデンウィーク初日に栓を抜いた、ドイツ土産のフランケンワインが眠っています。

これらと是非ご対面したい!と思っているのですが、こんな報告が私の気持ちを萎えさせます。

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